読書感想文のポイント 小学校高学年の部 「チームふたり」
さわやかな作品ですね。小学校高学年ってこんな感じだよなぁってちょっとなつかしくなりました。
チームふたり (学研の新・創作シリーズ) 吉野 万理子 学研 2007-10 by G-Tools |
いろいろなシーンでステキな映像が目に浮かびます。誠やハセッチとの卓球シーン。父さんと母さんの会話。鈴花やルリとのやり取りもなんだかくすぐったい。中学生日記のような実写もいいけど、アニメ作品になってNHKで放映してほしいな。ところどころの挿絵がまた、そんな雰囲気をかもし出してます。
チームあなた
自分のことだけ考えては、やっていけなくなるのが小学校高学年。なぜならチームで行動することが多くなってくるから。そのチームであなたの役割がはっきりしてくるから。
ステキなチームになるには、その仲間のことを理解しなければいけないんでしょうね。家族、友達、ひとりひとりが何を考えていてどう生きているか、ちゃんと理解しないといけないってことが何となくわかってくるし、わかって欲しいなぁって思います。
ではどうやったら相手のことがわかるんだろう。それは大地の思いや行動の変化がヒントになるかな。4年生の純の気持ち。自分がやったことのない家事をやってみて。先のことを考えて練習。大地はだんだん相手の気持ちがわかるように成長していきます。
ともすれば自分のことしか考えようとしない現代です。でもそれではチームあなたは成功しませんね。この本を読んで、どうしたらチームあなたを作り上げることができるんだろう、どうやったら相手のことを理解できるんだろうって考えて欲しいなと思いました。
チームふたり その後
大地と純のダブルス。試合はどうなったんだろう。ふたりはどうなったんだろう。
中学生になった大地は卓球を続けているのかな。練習していた天井サーブは決められるようになったのかな。
誠やハセッチは卓球を続けているのかな。鈴花やルリはどうしてるのかな。純は立派なキャプテンになれたのかな。
大地の家族はどうなったのかな。おとうさんは、おかあさんは、妹は、みんな元気にどんな生活を送っているのかな。
3年後の大地はどうなっているのか想像してみよう。大地はどんな風に成長したのか。それはなぜなのか。考えてみよう。
そしてこのチームふたりを読み終えたあなた。あなた自身の3年後はどうなっているのかな。大地のように成長できているかな。
大地の成長の姿は、きっとあなたが成長したい姿ではないでしょうか。それはきっとステキな感想文のヒントになると思います。
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