読書感想文のポイント 中学校の部 夢をつなぐ 山崎直子の四〇八八日
自分の今の夢、その夢に向かって今やっていること
読書感想文に書くことは実は、「あなたのこと」8割でいいんです。自分はこんなことをしている、こんなことをかんがえているって。
そして「あなたのこと」を、本の登場人物と比べてみる。主人公はこうしたけど、自分はこうだった。あの場面ではこうなったけど、自分はこうだって。
あなたが今持っている夢はこんなことなんだ、それを叶えるためにこんなことをしているんだ。それは宇宙飛行士になりたいという夢を叶えた山崎さんと比べてどうなのか。自分にはこんなところが足りないかなとか、いやいや自分だってこれからこうして夢を叶えるんだ、山崎さん以上に…。
自分のことならば比較的書きやすいのではないでしょうか。あくまでも自分のことを、本に登場するひとと比べながら書いていくのがポイントです。
自分が結婚するとき、自分の夢と家族の夢をどうやってかなえていこうか…
キャリアを積み重ねていく妻と、家庭を守るためにその夢をいったん諦めなければいけなかった夫。その二人の理解とすれ違いと和解。
淡々と事実を書いていて、その時の感情についてはあまり語られていない。本当はもっとどろどろと大変だったに違いない。
おとうさんの立場として自分は、夫と妻の関係が気になりました。自分ならどうなんだろう、妻の夢を叶えるために一旦自分の夢をあきらめられるのかって。
中学生の課題図書なので、中学生の視点なら自分のお父さん、お母さんに取材してみてもいいのではないでしょうか。ふたりはどうだったのかって。
そしてそれを聞いて自分はどう思ったのか。自分はこれからどうやっていこうか。山崎さんと比べながら、取材したいちばん身近な大人である両親と比べながら、考えたことを書いていくといいのではないでしょうか。
実際に宇宙飛行士になった、それも女性でなければという視点での話ももっと読んでみたかったです。
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