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2007年1月28日 (日)

樹齢300年の「ご神木」が伐採されてしまう 美しい日本

千葉市稲毛区宮野木町の神社「甲大神(かぶとおおかみ)」

神社といえば、うっそうと茂った大きな木。とても大きな太い幹のこの木は、杉かな?クスノキかな?そんな大きな木に囲まれてとても静かな場所が神社。でもけっしてコワイって感じではなくて、厳かな感じがお寺とは違うところだと思う。

そんな神社を守る木々が住宅の造成にともなって誤って伐採された。そこには、樹齢300年にもなる御神木も含まれていたらしい。なんでそんなことができるんだろう?とても不思議に思った。現場はそんなに遠くないので出かけてみました。

・・・唖然としました。写真のように、神社の後ろには何にもない空間が広がります。何十年何百年にわたって、この社を守っていた木々はそこにはありませんでした。

樹齢300年「ご神木」伐採 千葉でトラブル

 千葉市稲毛区宮野木町の神社「甲大神(かぶとおおかみ)」の敷地内にある、樹齢300年近い「ご神木」を含む樹木が昨年12月、隣接地で住宅販売を手がける業者によって誤って伐採され、神社側と業者の間でトラブルになっている。業者は神社側に謝罪し、代わりの木を植えることを申し出たが、伐採された中に千葉市指定の保存樹木2本などが含まれていたこともあって神社側はこれを受け入れず、千葉北署に器物損壊容疑などで被害届を提出する事態に発展している。

■市の保存樹木も■ 無人の甲大神を管理する「検見川神社」(宮間秀夫宮司)によると、伐採されたのは、いずれも市の保存樹木に指定されているクスの木とシイの木、さらに神が宿るとされ信仰対象となっていたオガタマの木など、計約20本の樹木。

  伐採した住宅販売業者(千葉市中央区)では、「宅地開発を予定している林の樹木を伐採する際、住宅の日当たりに影響する神社の木も伐採してかまわないと、土地を買った業者から聞いていた」と釈明、さらに「伐採に立ち会った同神社の神主の了承を得た」と主張している。

  これに対し神社側では「以前から伐採の話は聞いていたが、枝を払うだけだと認識していた。木そのものの伐採を認めた覚えはない」と反論。確認を求められたとされる神主も「どの木を伐採するか具体的に聞いていたわけではない」と話している。

  業者側は、伐採後に神社から抗議を受けて「木を切る際に改めて伺いをたてるべきだった」と謝罪、「同じような木を植える」と神社側の代理人を務める弁護士を通じて申し出た。業者は神社側から「原状復帰を求める。少なくとも樹齢100年以上の木を植えてもらいたい」との要求書を弁護士から受け取ったとした上で「和解に向けて話が進んでいるものだと思っていたが、まさか被害届を出されるとは」と困惑している。

  また同神社では「神が宿るご神木は神社に不可欠な存在で、新たな木を植えたからといって解決する問題ではない」と話し、「原状復帰ができない以上、神社にふさわしい樹齢300年近い木を植えるなど、誠意を見せてもらいたい」と求めている。(2007年1月27日 読売新聞)

社のまわりは新興住宅地が広がります。そこには大きな木はありません。山を切り開いて造成された住宅地のようです。大きな木々はこの社のまわりだけに残されています。この社の杜を目印にこの神社にたどり着きました。

千葉市稲毛区宮野木町の神社「甲大神(かぶとおおかみ)」

千葉市稲毛区宮野木町の神社「甲大神(かぶとおおかみ)」

具体的な創立年は不明ですが、江戸時代後期以前には崇敬されていたようだとあります。

千葉市稲毛区宮野木町の神社「甲大神(かぶとおおかみ)」

境内をはさんで大きなタブノキが出迎えてくれます。タブ5本、クス1本、シイ2本が千葉市の保存樹木として指定されています。このうちクスノキとシイノキ、そして神が宿る木として信仰の対象になっていたオガタマの木など、計20本もの樹木が伐採されてしまいました。

千葉市稲毛区宮野木町の神社「甲大神(かぶとおおかみ)」

社殿に向かって右側の様子。何にもない空間が広がります。住宅造成する側から見て南側に社の杜はあたります。住宅の日当たりに関係するから・・・といってもこんなに切る必要はあったのでしょうか?

千葉市稲毛区宮野木町の神社「甲大神(かぶとおおかみ)」

これがオガタマの木でしょうか。しっかりと根を張った切り株だけがさみしそうに残されています。

千葉市稲毛区宮野木町の神社「甲大神(かぶとおおかみ)」

こちらは社殿の右側。大きなシイノキと、その向こうには切り倒されてしまったクスノキが見えます。

千葉市稲毛区宮野木町の神社「甲大神(かぶとおおかみ)」

住宅造成地側に残されている大きな木。たぶんこれがクスノキでしょうか。1ヶ月前には立派に枝をたずさえていただろうに。今はなぜかこうして横たわっています。

千葉市稲毛区宮野木町の神社「甲大神(かぶとおおかみ)」

左側が神社の敷地、右側が住宅造成予定地です。きちんと境界の杭も打たれていました。この境界線から社殿までは10メートルほどでしょうか。その間に生えていたであろう木々は一本も残されていません。大きなクスノキの切り株が二つ、そしてそのそばには立ち入り禁止の立て看板がぽつんと立っています。

千葉市稲毛区宮野木町の神社「甲大神(かぶとおおかみ)」

社殿を後ろから見ると唖然とします。すっかり丸裸です。普通はこんなことしないと思うのに・・・。どうしてこんなことになってしまうんだろう。

こんな記事も思い出しました。

【溶けゆく日本人】文化財の悲鳴…景観変える恥の刻印 

国内の観光地で昨年、国の重要文化財を傷つける行為が相次いで発覚した。

  奈良・法隆寺の東大門(国宝)の檜(ひのき)の柱には「みんな大スき」の文字。滋賀・彦根城の太鼓門櫓(やぐら)の柱や、名古屋城の東南隅(とうなんすみ)櫓の柱でも人名のような落書きが発見された。

  そこからは、自国の歴史や文化を尊び、誇りとする気持ちや、公共の財産を大切にするという思いは決して見いだせない。「自分の家や玄関に同じことをされたらどう思うか」-氏原寺務長は怒りを吐き出すかのように、そう問いかけた。関係者が一様に嘆くのは、他人の心中に思いを巡らす想像力の欠如だ。

Sankei WEB
http://www.sankei.co.jp/seikatsu/seikatsu/070115/skt070115000.htm

神社仏閣がどれだけの長い歴史の中で、どれだけの人に触れてきたのか、そんなことを想像できない人が増えてしまったんでしょう。今回の神社の樹木伐採も同じ。こんなに丸裸にしてもいいなんて誰が考えつくのでしょうか。ちょっと想像すればわかるようなものですが・・・。

昔の家は、その周りを守るように木々が植えられていたと思います。でも新興住宅地ではそうした大きな木々は伐採され、あとからとってつけたような木が植えられます。今回も日当たりの問題から木々は伐採されたと聞きます。

近くに神社の杜があるなんてステキだと思うのに。なんでここまで伐採されてしまったんでしょう。要求どおりに大きな木を植えたとしても、これまでのいろいろな人の思いをはぐくんだ杜は帰ってきません。

作られた街が広がっていくなか、ひっそりと残されていた神社の杜までも手をつけられてしまう。そんな日本ってぜったいに美しくないと思いました。

■参考ページ

どんなに新興住宅地だったとしても、そこには歴史がある。そんなことを改めて気づかせてくれたページです。小学5年の娘さんの自由研究とありますが、とても興味深い内容がいっぱいでした。

親子で楽しむ千葉の歴史~2004年4月~ "江戸時代の宮野木村・15"
http://www.elf-book.com/chiba/chiba.contents0404.html

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コメント

こういうの見ると腹立たしく感じます。
切る方もわかるだろ~って感じがします。

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